講義

人気の高濃度ビタミンC美容液を現役化粧品技術者が徹底深掘り解説&おすすめ紹介

今回のテーマは、「高濃度ビタミンC美容液」についてです。

高濃度のビタミンCを安定配合した集中美容液が最近注目を集めており、さまざまな濃度とコンセプトのビタミンC配合製品が各社から発売されています。

その中でも、20年以上の歴史を持つロート製薬オバジCセラムシリーズは、どのような進化を遂げて現在のシェアを獲得しているのか、その技術に迫り紹介したいと思います。

今回は特にビタミンCに焦点を当てた話題としていますので、ビタミンC誘導体についてはあまり触れず、また別の機会に紹介したいと思います。



【抗酸化Ⅰ 講義1 ビタミンC特論】高濃度ビタミンC美容液

ビタミンの発見とネーミングの歴史

日本の鈴木梅太郎(1910 年)とポーランドのCasimir Funk(1911年)はほぼ同時期に、米ぬかから水やアルコールで抽出した部分を精製し、ほぼ同じ有効成分を取り出しました。鈴木氏はそれをアベリ酸と命名しました。一方、Funk氏はその成分が生命維持に必要なアミン構造を持つことから、「(Vital+Amine)」に由来する 「Vitamine」と名付けたそうです。

鈴木氏の研究成果は日本国内でしか発表されず、世界的には広まりませんでした。後に、鈴木氏は同じ成分をオリザニンと命名し、欧文誌に発表しました(1912年)。しかし、その命名の功績はFunkに奪われた形となったそうです。

その後、発見されたビタミンが必ずしもアミンではないことから、英国のDrummondによって「vitamine」から「e」を外して「vitamin」とすることが世界的に提案され、承認されました(1920年)。以後、「vitamin」という単語の語尾には「e」が付けられないこととなりました。

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ビタミンCの正しい定義

生物の生存や生育に微量で必要な栄養素のうち、その生物の体内で十分な量を合成できない炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物を総称してビタミンと呼び、その種類は13種類あります。

中でも、活性酸素の有害作用を抑える還元性(抗酸化作用)を持つビタミンとしては、ビタミンCやビタミンEが有名です。これらの成分は化粧品にもよく配合されています。

L-アスコルビン酸(L体)還元型のビタミンCであり、一般的には単にビタミンCと呼ばれ、よく知られた成分です。化粧品の表示名称としては「アスコルビン酸」と表記され、製品の全成分表示にはこの名前が記載されています。

なお、ビタミンCの立体異性体であるD体(構造的に5番目のCにつくHとOHとが反対)はエリソルビン酸と呼ばれ、より強い還元性を持つ成分です。ただし、エリソルビン酸はL体の約1/20程度の生理作用しか持たないと言われており、安全性の観点からほとんど化粧品には使用されていません。

つまり、ビタミンCとはL-アスコルビン酸のことを指します。

ビタミンCの肌への効果は?

ビタミンCは強力な抗酸化作用を持っていると述べましたが、「抗酸化」とは、簡単に言えば「酸化ストレスに対抗する機能」という意味です。 酸化ストレスとは、以下のような要因によって引き起こされる過剰な活性酸素によって生じる様々なダメージのことを指します。

乾燥・紫外線・刺激物質・心的ストレス・睡眠不足

これらの要因が皮膚に影響を与えることで、炎症の発生や真皮の重要な構成要素であるコラーゲン繊維やエラスチン繊維の分解が進むことがあります。 抗酸化成分にはこれらの外的ダメージから皮膚を保護する機能があり、非常に有益です。ビタミンCには、高い抗酸化作用に加えて、以下のようなアンチエイジング効果美白効果もあることが明らかになっています。

  • コラーゲン産生促進作用
  • ターンオーバー促進と角化の正常化
  • はりの改善、たるみ毛穴の改善
  • しみの改善(メラニン生成抑制と還元作用によるメラニン色素の淡色化)



ビタミンCは激しく分解する!

ビタミンCは水に溶かすと強い酸性(pHは2.2〜2.5)を示しますが、これはビタミンCの活性部位である2位(図中の2’)と3位(図中の3’)のOH基が解離してとなるためです。

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ここでは詳細には説明しませんが、ビタミンCの分解経路には非酸化的分解酸化的分解の2つの分解経路が存在します。特に3位のOH基は解離しやすいことが分かっており、これがトリガーとなってデヒドロアスコルビン酸(酸化型ビタミンC)に迅速に分解され、さらに酸化されてビタミンCとしての効果を失います。

抗酸化力が高いほど、ビタミンC自体の酸化速度も速くなり、多くの成分が配合された化粧品では分解が優先的に起こる傾向があります。

このようなビタミンCの高い反応性を利用し、他の酸化しやすい成分を保護するための抗酸化剤としてビタミンCが配合される場合もあります。ビタミンCの解離と分解は、先述の酸化ストレスに加えて酸素や水の存在、温度やpH、金属イオンの影響も原因として挙げられます。

空気による影響への対抗策としては、容器内にどうしても入る空気を窒素置換(酸化の原因となる酸素を無くして影響のない窒素に変えてしまう技術)密閉性の高い容器を使用するなどの工夫が行われており、金属イオンの混入に対しては混入防止や金属封止剤(キレート剤)の配合といった対策がすでにある程度確立されています。

一方、化粧品において「水を一切配合しない」というのは非常に困難な開発課題です。ビタミンCは水が最も溶解しやすい溶媒であり、水を一切使用せずに長期間にわたってビタミンCを溶解し続ける方法は限られています。また、使用感という面でも満足できるものにする必要があります。

特に今回紹介しているような高濃度のビタミンCを溶解する処方開発には、高度な技術が要求されます。水に溶かすと分解されるのに、水を配合する必要があるという皮肉な状況です。

そのため、化粧品においては安定化された「ビタミンC誘導体」を配合する技術も活用されています。これはビタミンCの安定性を高め、ビタミンCと同様の効果を持つ成分として使用されます。

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ビタミンCの即効性

ビタミンC誘導体は、先ほど説明したようにビタミンCの効果に関与しつつも自身の分解にも関与している2位と3位のOH基(活性部位)の片方もしくは両方を化学修飾で封じ込めた構造を持っています。そのため、化粧品中には比較的安定に配合しやすくなるのです。

ビタミンC誘導体は、肌に塗布され浸透していく過程で徐々にその化学修飾部位が加水分解などによって切断され、ビタミンCとしての機能を発揮します。ビタミンCの即効性を犠牲にする代わりにマイルドな効果や持続性のある効果を発揮するのです。ビタミンC誘導体については、別の機会に詳しく掘り下げて説明しますね。

ここで言いたいのは、化粧品中に誘導体ではないビタミンC自体を長期間安定に配合できれば、活性のあるビタミンCの状態で肌に塗布できるということです。つまり、ビタミンCによる即時的な効果を肌にもたらすことが期待できます。

ビタミンCの刺激の原因

すでに高濃度ビタミンC美容液をお使いの方の中には、ピリピリとした感覚刺激乾燥、皮膚の剥離(ピーリング)、赤みなどを経験された方もいらっしゃるかと思います。

ビタミンCはL-アスコルビン酸という名前からも、酸性であることがご想像いただけるかと思います。先ほども説明したように、ビタミンCの安定化に配慮された化粧品では、水がほとんど配合されていないか、少量しか配合されていないものが多いです。

高濃度ビタミンC美容液を皮膚に塗った際の刺激感の原因は、大きく以下のような要素が考えられます。

1.急激な肌pHの低下による影響

2.ビタミンCによる直接的な反応

3.高濃度ビタミンCとの接触による表皮内の急激な浸透圧変化

4.ビタミンC以外の成分(溶媒や安定化剤)による刺激

5.水和熱によるほてり感

刺激を感じた際には、しばしばメインの美容成分が原因であると疑われることがありますが、実際にはそうでない場合もあります。

また、前述の5.については、肌が単に「水和熱」による温感を感じているだけであり、皮膚刺激ではありません。先ほども説明したように、ビタミンCを安定化する目的で水をまったく配合していない化粧品を肌に塗布すると、肌の水分と初めて反応することで水和熱と呼ばれる熱が発生します。

この温感を肌で感じることがありますが、これを刺激と誤解する方や、効果を感じる方もいるようです。この温感の発生原理についても、別の機会に紹介できればと思います。



“水なし処方„でビタミンCを安定化

さて、そのような状況の中で、水を使用せずにビタミンCを溶解する技術が進歩し、現在では10%前後の濃度であれば水以外の溶媒を使用して容易にビタミンCを溶解できる技術が確立されています(経時の維持も含め)。具体的には、グリセリンやBG、プロパンジオール、プロピレングリコール、エトキシジグリコールなどの「多価アルコール」と呼ばれる保湿成分を溶媒として使用する方法です。

これらの多価アルコールは、一般的なスキンケア製品において保湿の目的で頻繁に配合されている成分です。

ビタミンC10%超えは“高難度処方„の領域!?

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10%を超える濃度でビタミンCを安定に配合する場合、多価アルコール単独の溶媒選択だけでは達成するのは難しくなります。この段階からは、高い難易度の処方開発が必要となります。

では、具体的にどのような処方開発が求められるのでしょうか?

まず、水の配合が必要になります。ここで、「でも、水はビタミンCの分解を引き起こすため、配合してはいけないのでは?」と思った方もいるかもしれません。その通りです! 化粧品には配合が可能であり、肌への安全性が確認されている成分を使用して、さらに高濃度でビタミンCを溶解させることは非常に困難です。

高濃度のビタミンCを溶解させるためには、ビタミンCがよく溶ける水を活用せざるを得ません。25%以上の濃度になると、さらに多量の水の配合が必要となるでしょう。

そして、多量の水の影響によって分解するビタミンCを安定化させるためには、特別な工夫が必要です。これらの工夫がなければ、製品は成立しません。

水が配合されているため、保管状況や開封後の経過時間により一部のビタミンCが分解し、外観が黄色味を帯びる変化が起こることはやむを得ないこととして製品化しているものが多いです。また、現在市場で販売されている高濃度ビタミンC美容液の中には、3年よりも短い使用期限を設定し品質担保しているものもあります。

医薬品医療機器等法(旧題名:薬事法)では、化粧品の中で製造後3年以内に変質するもの以外は使用期限の表示義務はありません。しかし、ビタミンC配合化粧品では、製造後に適切な保存条件で保管されていても、化粧品の保証期間である3年以内に劣化する可能性が十分にあるため、そのような場合は製品に使用期限を記載することが義務付けられています。🔗

ビタミンC配合の製品については、使用期限の記載がない場合でも、保管方法に配慮し、開封後はできるだけ早く使い切ることをおすすめしています。



高濃度ビタミンC美容液市場はロート製薬の“ひとり勝ち„!?

ロート製薬は、オバジCシリーズで有名ですが、メラノCCシリーズSKIOシリーズなど、ビタミンC安定配合技術を活かした製品を多岐にわたり展開しています。

ロート製薬は、先ほど説明した課題に取り組み、ビタミンCの安定化高濃度配合の処方技術を確立するために長年の研究を行ってきました。その証拠として、ロート製薬が出願し一部成立している特許が数多く存在します。

ロート製薬は、ビタミンC配合製品に関連する技術を応用した特許を、2023年4月時点で約70件以上所有しています(登録特許や期限切れ特許も含む)。

これらはすべてビタミンCの安定化に関連する特許です!

ロート製薬は他社が簡単に技術を模倣できないように、技術の保護に努めてきたことがわかります。これらの特許は、ロート製薬が高濃度ビタミンC美容液市場で先行する一因となっています。

オバジCセラムシリーズ ビタミンC安定配合技術の進化

先ほど説明した通り、ロート製薬のオバジCセラムシリーズは高濃度ビタミンC市場で高いシェアを占めています。

そのような状況においても、彼らは力を緩めることなく継続的な処方改良に取り組み、より優れた製品を提供するために処方を進化させてきました。

2001年にオバジCセラムシリーズが発売されて以来、全成分と出願特許の内容を考慮してみると、2008年、2011年、2014年、2021年の複数の時期で何度も成分組成を進化させていることがわかります。

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オバジC20セラムの処方進化の痕跡を深掘り解説

以下は、オバジCセラムシリーズの一つであるオバジC20セラム全成分表示の一例です。処方進化の痕跡を垣間見ていただくことができます。

【リニューアル前・旧処方(2014年リニューアル~2021年)】

エトキシジグリコール、水、アスコルビン酸、トコフェロール、アーチチョーク葉エキス、ツボクサエキス、ラミナリアオクロロイカエキス、アッケシソウエキス、ベタイン、グレープフルーツ果実エキス、BG、香料、ジグリセリン、PEG/PPG-300/55コポリマー

【リニューアル後・新処方(2021年~2022年4月現在)】

プロパンジオール、水、アスコルビン酸、エタノール、PG、ベタイン、BG、トコフェロール、3-O-エチルアスコルビン酸、ツボクサエキス、アーチチョーク葉エキス、酵母エキス、アッケシソウエキス、セリン、グレープフルーツ果実エキス、グリセリン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PPG-6デシルテトラデセス-30、香料

まず、ビタミンCとその溶解&安定化技術に関連している成分には赤印をつけてみました。このリニューアル時の最初の大きなポイントは、ビタミンCを溶解させるための主要な溶媒が、旧処方では「エトキシジグリコール+水」だったのに対し、新処方では「プロパンジオール+水+α」の組み合わせに変更されていることです。新処方では、エタノールやPGなども副溶媒として配合されており、ビタミンCを溶解するための溶媒の新たな黄金比がこのリニューアルのタイミングで導入されたと言えます。

旧処方にはエトキシジグリコール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)が配合されており、この成分はその高い溶剤性から可溶化剤や経皮吸収剤などにも使用されています。ロート製薬さんはビタミンCの溶媒としてこの成分に早くから着目し、長年にわたって使用してきました。

今回のリニューアルでは、より高い安全性が期待されるプロパンジオールがメイン溶媒として採用され、処方骨格が大幅に変更されています。ロート製薬さんは以前にも「Hansen溶解度パラメータ」という概念を応用して最適な溶媒を見つけていましたが、さらに新しい処方系にアップデートされました。

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一方、リニューアル前後で継続して配合されている成分として、アミノ酸の一種であるベタインがあります。複数の特許でこの成分が処方の構成成分として記載されていることからも、その安定性や使用感においてこの処方において不可欠な成分であることが示唆されます。必要に応じて特登-04683861/特登-04789464/特登-05241054/特登-05520703などを参照してみてください。

次に、全成分表示を見ると、水がアスコルビン酸よりも上位に表示されていることが分かります。これから水の配合量は最低でも25%以上ということが推察されます。ロート製薬は水と多価アルコールのバランスをうまく調整することでビタミンCの溶解を実現しています。

次に、高濃度で溶解したビタミンCの析出を防止する技術について話題にしたいと思います。登録特許から明らかになるのは、ビタミンCの劣化を防止し結晶化を抑制する目的で、3-O-エチルアスコルビン酸(ビタミンC誘導体の一種)を配合していることです(特登-06352560)。この斬新な処方では、高価なビタミンC誘導体をビタミンCの安定化剤としてサブで配合することで、効果的な結晶化抑制を実現しています。さらに、新旧の処方において、全成分表示の最後にある界面活性剤も結晶化抑制剤として組み込まれています。旧処方では「PEG/PPG-300/55コポリマー」が使用されていましたが、新処方では「ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PPG-6デシルテトラデセス-30」と少し種類が変わっています(特開2023-042022など)。

こうして見てみると、ロート製薬の高濃度ビタミンC美容液の処方開発へのこだわりと終わりのない進化への追求が垣間見えます。その情熱と研究への取り組みは非常に興味深いものです。

ロート製薬は他にも「メラノCC」というブランドを展開しており、こちらではビタミンCを有効成分の基軸として、さらに3つの有効成分を配合した医薬部外品を提供しています。メラノCCについては、別の機会に詳しく解説したいと思います。

高濃度ビタミンC美容液のベストな使用方法は?

結論から申し上げます。初めて使用する方や心配な方は、低濃度から始めてみることをお勧めします。さらに製品の注意書きを参考にし、パッチテストを行ってご自身の肌との相性を確認してください。

最初は5%や10%程度の濃度から始めてみて、顔の塗布範囲を徐々に広げながら一定期間使用し、肌との相性を確認してください。もし肌に問題がなければ、その後は必要に応じて20%、25%と濃度を徐々に上げていくことができます。ただし、濃度を上げる際には必ず塗布する範囲も徐々に広げて使用するようにしてください(具体的な段階は、ご自身の肌の状態と相談しながら決めましょう)。

もちろん、刺激と効果感を確認する必要があります。ただし、効果感の程度は変わらないのに不必要に高濃度のものを求めることは、肌に負担を増加させるだけでお勧めできません。ビタミンCの濃度以外にも、ビタミンC高濃度配合を達成するために配合されている他の成分が肌に合わない場合もありますので、今回の講義の内容を十分に理解して、自分に合ったものを選んでいただければと思います。

製品の注意書きにも記載されているように、開封後はできるだけ早めに使い切ることをお勧めします。ビタミンCは安定化しているとはいえ、空気やその他の使用状況により劣化する可能性も考えられますので、開封後は冷蔵庫に保管するなどして速やかに使い切りましょう。



これから始めたい!お勧めの高濃度ビタミンC美容液は?

高濃度のビタミンC美容液を使いたいけれど、以下のような理由ですぐに使い切ることができないという方もいるかと思います。

「高級な美容液だから、少しずつ使いたい…」
「最後までビタミンCをなるたけフレッシュな状態で使いたい…」
「他の美容液と使い分けるので消費ペースが遅い…」
「体調によって刺激を感じるときもあるから調子のよい日だけ使いたい…」

そのような方におすすめの高濃度ビタミンC美容液があります。それは「Yunth(ユンス) 生ビタミンC美容液」です。

この製品はメラノCCやSKIOと同様に、ビタミンCを有効成分とした医薬部外品です。つまり、ビタミンCを有効成分とし、美白を主な効果とした製品であり、その効果が正式に承認されていることを意味します。

ビタミンCを高濃度で配合した化粧品は多く存在しますが、皆さんはビタミンCを有効成分とした医薬部外品がほとんどないことをご存知でしょうか?

実際、ビタミンC誘導体を有効成分にした医薬部外品はたくさんありますが、医薬部外品の有効成分としてビタミンCを安定配合し承認を得ることは、さらにハードルの高い開発となります。

化粧品と医薬部外品の違いについては、別の講義で詳しく紹介しています。リンクを貼っておきますので、ぜひご一読ください。

🔗薬機法入門講座 講義1 効能効果

ビタミンCを有効成分とした医薬部外品としての承認を受けているということは、ビタミンC濃度を保証する必要がない一般的な化粧品とは異なり、国によって高品質が認められていることを意味します。これはビタミンCの安定性と製品としての安全性高いレベルで考慮されていることを裏付けています。現在、承認を受けている美白有効成分のリストについては、以下のリンクに掲載しています。

🔗医薬部外品・美白 有効成分リスト

Yunth(ユンス)生ビタミンC美白美容液

そして、Yunth 生ビタミンC美容液をお勧めする一番の理由は、1回使い切りの個包装になっていることです。もしかしたら、「使用期限30秒」というキーフレーズを聞いたことがある方もいるかもしれません。先に挙げた理由から、「すぐには使い切れない」「自分のペースで少しずつ使いたい」といった方にも比較的使いやすいと思いましたので、ご紹介しました。皆さんもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

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高濃度ビタミンC美容液はここに気をつけて使っていこう!

ここまでお読みいただいた皆さんには、ロート製薬さんが高濃度ビタミンCの処方開発に対してどれだけこだわりを持っているかが伝わったでしょうか?

もちろん、他のメーカーからも高機能な高濃度ビタミンC美容液が販売されていますので、自分の肌に合う製品を見つけてご使用ください。

ただし、一つだけ注意していただきたいことがあります!

ビタミンCを高濃度で配合することにこだわるあまり、皮膚の安全性を考慮していない製品も販売されています。ビタミンCを溶かす技術は比較的シンプルな処方設計ですので、今後も類似品が増える可能性があります。しかし、エビデンスと安全性の高い処方が行われているかどうかには注意が必要です。

たとえ単独での使用が問題なくても、他のスキンケアやメイクとの相性によっては肌トラブルが起こる場合もあります。そのため、化粧品同士の相性を充分に確認した上で使用範囲や組み合わせを慎重に検討することをおすすめします。

ビタミンCをリポソームでカプセル化し安定化しているという理論を市場でよく目にします。リポソームは脂質二重膜で覆われたカプセルのことで、さまざまな成分を閉じ込めて肌に届けるドラッグデリバリーシステムとして利用されています。

リポソームの構造については別の機会で詳しく解説したいと思いますが、リポソームの内部には水分が閉じ込められています。そのような環境にビタミンCを閉じ込めることは、ビタミンCが水に溶けた状態で存在していることを意味しますね。

私が先ほどから解説してきた、ビタミンCの分解に水が大きく影響するという話を覚えていただいていますか?

リポソームは脂溶性の膜に包まれているため、肌へのなじみが向上することが期待されます。しかし、リポソーム化によるビタミンCの安定化については疑問が残ります。その点を理解していただけると思います。

また、他にもさまざまなビタミンC配合化粧品が販売されており、今後も新しいビタミンC配合製品が登場することが予想されます。これまでにない濃度新たな成分との組み合わせをコンセプトとした製品も増えています。ビタミンCの機能性の高さゆえに、選ぶ際には注意が必要です。

改めて、高濃度ビタミンC美容液を使う上での注意点を整理しました。

  • ビタミンC濃度の低いものから試し肌に合わせて濃度を上げる
  • いきなり他のスキンケアと重ね塗りせずまずは単品でお試し
  • 説明文や成分組成をよく見てから購入
  • 事前に必ず使用テスト(パッチテストなど)を実施
  • 推奨の保管方法で保管し、開封後は早めに使い切る

以上のことに気をつけながら、自分に合ったビタミンC美容液を見つけてくださいね。

講義のあとで

記念すべき第1回目の講義では、今人気の高濃度ビタミンC美容液市場に焦点を当て、基礎から応用まで幅広く解説しました。

ビタミンC美容液は日常のスキンケアに取り入れている方も多く、非常に人気の高いアイテムです。しかし、その基本的な美容効果を理解することは化粧品選びにおいて非常に重要です。また、有効な使い方や選ぶ際のコツだけでなく、化粧品開発に携わっている方にも興味深い情報を提供しました。

技術的な内容が多く、分かりづらい記事になってしまい申し訳ありません。

高濃度ビタミンC美容液は、現在もさまざまな製品が数多く存在し、進化を続けています。

ぜひこの講義の内容を復習していただき、今後のビタミンC化粧品の選び方の参考にしていただければ幸いです。

みんなの化粧品リテラシー向上こそ本学の理念です!

それでは皆さんお疲れ様でした!